【講演会実施】高額課金、SNSいじめから子どもを守るには?

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~弁護士が奈良県の高校でネットの危険性を解説~

アディーレ法律事務所は社会貢献活動の一環として、高校生を対象とした講演「インターネットの正しい使い方」を奈良県立高田高等学校にて実施いたしました。

講演会開催の背景

子どもたちがSNSを通じて直面するいじめや誹謗中傷といった問題は、スマホの普及により一層身近になっています。奈良県立高田高等学校からの依頼を受け、アディーレ法律事務所の長井健一弁護士が、スマホやインターネットを安全かつ正しく活用するためのポイントについて、実際のトラブル事例を交えた法的な視点で講演を行いました。


もう一度確認しよう、インターネットのルール

インターネット上で情報をやり取りする際には、必ず守るべきルール(モラル)があります。長井弁護士は「自分以外の人に損害を与えてしまったり、自分がトラブルに巻き込まれてしまったりすることを防ぐためにも、インターネットのルールを守ることはとても重要です」と強調し、スマホやインターネットを使用する上での基本として、「人に嫌がられることをしない・言わない」、「よくわからないものに近寄らない(セキュリティの確保、怪しいサイトを開かない)」といった、現実世界と同様に意識すべきルールについて解説しました。


「言葉の暴力は想像以上に人を傷つける」ネットいじめへの警鐘

長井弁護士は講演の中で「SNSなどを使用した新たな形態のいじめが深刻化している」と「ネットいじめ」についても言及しました。最初は1対1の些細なけんかでも、SNSなどを通じて特定の1人へ誹謗中傷をするようになり、いじめに発展した事例などを挙げ、いじめが原因で裁判に至ったケースも紹介しました。ネットいじめは加害者に重い責任をもたらす可能性があることを説明し、「言葉の暴力は想像以上に人を傷つけ、人を殺してしまうこともあります。」と強く訴えました。


スマホ利用のルールを話し合おう

今回の講演では家でのスマホ利用のルールについてのアドバイスも行われました。長井弁護士は、スマホをめぐるトラブルの中でも「ゲームアプリなどでの高額課金」や「スマホ依存による生活習慣の乱れ」が多いことを指摘し、その対策として、1日の使用時間やアクセス可能なサイト、課金の上限額などを家族で話し合いルールを決めることを提案しました。さらに、定期的に約束が守れているかを再確認したり、なし崩しになっていたら、気が付いた時点でやり直すなど、ルールを継続して守るための方法についても話しました。


参加した先生からの声

講演終了後、学校の先生より「「言葉は人を殺す」というメッセージはものすごく重みがあって、生徒のみならず私も教員の立場として、ひとつひとつの行動にもっと敏感になって取り組まないといけないと思いました。訴訟するべきか否か、あるいは加害者か被害者か、現場のリアルな思いや体験を聞かせていただいて、より自分と向き合うことができました。ありがとうございました。」と感想をいただきました。


講師を務めた長井健一弁護士のコメント

講師を務めた長井弁護士は「デジタルの世界での行動には、現実世界と同じかそれ以上の『責任』が伴うことを、生徒の皆さんには自身の言葉で伝えました。この知識が、皆さん自身を、そして大切な友人を守るために役立つことを願っています。」と語りました。


【長井健一弁護士 プロフィール】
所属: アディーレ法律事務所
学歴: 中央大学法学部卒業、神戸大学大学院法学研究科修了
資格: 弁護士(大阪弁護士会所属)、社会保険労務士
専門分野: 刑事事件(少年事件を含む)、インターネットトラブル
主なメディア出演: 『大下容子 ワイド!スクランブル』(テレビ朝日)、『グッド!モーニング』(テレビ朝日)、『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日)、『朝生ワイド す・またん!&ZIP!』(読売テレビ) ほか多数。


今後もアディーレでは、法的知識の啓蒙を目的としたセミナーの開催や、学生の職場体験受入れ、出張授業による法教育活動を通して、よりよい社会づくりに貢献してまいります。